【8月9日 AFP】米国務省で中南米政策を統括してきたキンバリー・ブライヤー(Kimberly Breier)西半球担当国務次官補が辞任することが8日、分かった。家族と過ごす時間を増やすためだという。マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官がツイッター(Twitter)で発表した。

 11日には中米グアテマラで大統領選の決選投票が行われる。グアテマラをめぐっては、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が先月26日、米国に向かう移民にグアテマラで難民申請させることを定めた「安全な第三国」協定の締結を発表しているが、締結の過程で両国がもめて物議を醸していた。

 辞任を最初に報じた米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、この協定締結をめぐり、ブライヤー氏とホワイトハウス(White House)の間に意見の相違があったという。

 同紙は、グアテマラ国内で協定に対する反発が広がる中、スティーブン・ミラー(Stephen Miller)大統領補佐官が協定締結への熱意が足りないとブライヤー氏を批判し、2人が衝突したと報じた。

 グアテマラはギャングによる暴力が多発し、殺人事件の発生率は世界最悪の水準だが、ホワイトハウスは「安全な第三国」だと主張している。(c)AFP