【8月9日 AFP】中央アジア、キルギスのアルマズベク・アタムバエフ(Almazbek Atambayev)前大統領が8日、大掛かりな治安作戦の末に拘束された。警察が明らかにした。

 アタムバエフ氏は汚職容疑での取り調べのため警察から出頭命令を受けていたが、これを無視。数週間前から首都ビシケク郊外の村にある住居に立てこもっていたが、7日に続く2回目の家宅捜索の末、治安部隊に拘束された。同氏支持者らは、出頭命令は政治的動機によるものだと主張している。

 7日の作戦では、アタムバエフ氏の支持者と治安部隊の衝突で1人が死亡、数十人が負傷していた。

 キルギスは過去20年足らずの間に2回の革命を経験。現在は、アタムバエフ氏と、同氏の元側近から政敵に転じたソオロンバイ・ジェエンベコフ(Sooronbai Jeenbekov)現大統領の対立が続く中、危機の瀬戸際にある。

 現地のAFP特派員によると、治安部隊は8日、軍用車でアタムバエフ氏宅の門を突破。また、同氏支持者の群衆を催涙ガスと発煙弾で退散させた。

 警察によると、この作戦で死者は出なかった。(c)AFP/Tolkun Namatbayeva