【8月9日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)は8日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は7-6(7-4)、6-4で予選勝者のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を下し、準々決勝進出を決めた。

 大坂は、ラブゲームのブレークで試合を締めくくり約1時間50分の一戦を制した。

 また、第8シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)も、予選勝者のエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova、ロシア)に7-5、6-4で勝利。

 この結果、大坂は昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2018)決勝で対戦したセレーナと準々決勝で相まみえることになった。議論を呼ぶ幕切れとなったこの試合の後、両者が顔を合わせるのは今回が初めてになる。

 21歳の大坂は、この試合で子どもの頃からのアイドルであるセレーナを6-2、6-4で下した。しかし、主審と口論したセレーナは1ゲームのペナルティーを科されることになり、大坂の四大大会(グランドスラム)優勝に水を差す結果となった。

 表彰式で一部のファンからブーイングを浴びた大坂は後に、栄光の瞬間になるはずだったこの全米オープンについて「ややほろ苦い」と語っていた。

 セレーナは「実は、彼女との対戦をしばらく楽しみにしていた」「今年の序盤戦は素晴らしかったし、今でも非常に良いテニスをみせている」と話した。

 一方の大坂はシフィオンテクとの試合の後、「普段の準々決勝のように扱うことになると思う。でも、準々決勝自体が久しぶりだから」とコメントした。

「純粋にすごく楽しみ。私は彼女を見て育ったから、彼女と対戦するときにいつも考えるのは、一生に一度の機会だということ」

「どちらかというと、私のスキルを彼女に披露しているという感じ。『見て、こんなことができるの』ってね。何を言っているか分かるでしょ?」

「だから私は、そういうメンタリティーで試合に臨む。彼女と対戦できる機会にただとても感謝している」 (c)AFP