【8月8日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は7日、イングランド・プレミアリーグのチームが強い興味を示しているMFフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)について、残留する見通しであると主張した。

 米マイアミでナポリ(SSC Napoli)と親善試合を行ったバルセロナは、79分にイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)が決勝ゴールを挙げて2-1で勝利。選手の去就に関する最新の状況は、その試合後に明らかになった。

 アーセナル(Arsenal)加入もうわさされていた元リバプール(Liverpool FC)のコウチーニョは、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)への移籍を敬遠してきた。イングランドの移籍市場は8日に閉まるため、イングランド復帰の望みは薄いと思われている。

 また、元バルセロナのFWで、現在はフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は古巣に驚きの復帰を果たすといわれていたが、現在では宿敵のレアル・マドリード(Real Madrid)も獲得を検討していると伝えられる。

 バルベルデ監督は「状況はコウチーニョ次第」と主張した。「移籍市場は開いているが、われわれはもちろん彼が残ると思っている」

「ネイマールに関しては、前にこのスタジアムに来た時も、私は彼についての多くの質問に答えなければならなかった。2年がたつが、また同じだ。私について回っているようだ。何が起きるかは分からない」

 セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)のゴールで先制したバルセロナは、サムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)のオウンゴールで失点するも、ラキティッチが決勝ゴールを決めナポリに競り勝った。両チームは10日にも米ミシガン州で試合を行う。

 今回の遠征では負傷のリオネル・メッシ(Lionel Messi)を欠いているバルベルデ監督は「非常にオープンな試合だった。多くの選手に出場機会を与えられたから、われわれにとってはポジティブな結果」と続けた。

 アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から1億3400万ドル(約142億円)の移籍金で加入し、この日先発出場を飾ったアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)は生き生きとしたパフォーマンスを披露し、ルイス・スアレス(Luis Suarez)とも良い連携をみせた。

 先月コパ・アメリカ(2019 Copa America)に出場したため、追加のオフを与えられていたコウチーニョは今回の米国遠征に招集されているが、この日は登録メンバー外となった。(c)AFP/Steve Brenner