【8月9日 CNS】中国・チベット自治区(Tibet Autonomous Region)軍区にある旅団が、1日の建軍節(China's Army Day)を前に、十数人の軍人の妻子を招いた。夏でも雪が遠くに望めるチベット高原で日々奮闘している父親と再会し、久しぶりの一家だんらんを果たした。

 李鳳(Li Feng)さんの夫の何買剛(He Maigang)さんは中級士官の4級軍士長で、16年にわたり高原で勤務。今年中には任務を解かれるかもしれないという。任務で忙しい中、久しぶりに会えた子どもと一緒にいる時間を取り、短い間に親子の絆を深めようとした。

 李鳳さんは「高原に来たのは今回が初めてで、最後になるかもしれません。子どもには父親が仕事しているところを見せたかった」と話す。

 軍人の妻子たちは改装された家族用アパートに入った。高山病を防ぐための酸素の供給があり、果物や野菜がそろえられ、通常と同じ生活ができる環境が用意されている。夕方には、軍人の障害物訓練場が子どもたちの「遊園地」となる。子どもたちはロッククライミングや揺れ動くロープが大のお気に入りで、訓練場が軍人親子の交流の場に転じた。

 チベットには、何買剛さん一家のような家族が多くいる。軍人たちは長期にわたり雪に囲まれた高原に駐在し、家族と離ればなれとなり、黙々と任務を果たしている。旅団は今回、再会を果たした軍人と妻子の「最も幸せな瞬間」をカメラに収め、記念写真をプレゼントした。(c)CNS/JCM/AFPBB News