【8月7日 AFP】英ロンドンから家族と共にマレーシアを訪れていた少女が今月4日から行方不明になっており、現地当局は6日、ヘリコプターや多くの人を動員して捜索に当たっている。

 行方不明になっているのはノラ・コワラン(Nora Quoirin)さん(15)。コワランさんは家族とマレーシアの首都クアラルンプールから約1時間の距離にあるドゥスンリゾート(Dusun Resort)に到着後、行方が分からなくなった。

 コワランさんはフランス人とアイルランド人の両親の元に生まれ、学習障害があるという。

 警察幹部によると、ヘリコプターと178人の関係者がドゥスンリゾート近くの森を捜索。警察はコワランさんが遠くには行っていっていないとみており、この件を誘拐事件としては扱っていないという。

 しかし、コワランさんの家族は海外で行方不明になった英国人の家族を支援する英慈善団体「ルーシー・ブラックマン・トラスト(Lucie Blackman Trust)」に対し、コワランさんが犯罪に巻き込まれた疑いがあると語っている。

 フランス在住の親族によると、4日朝にホテルの部屋からコワランさんの姿が消えた際、部屋の窓は開けっ放しになっていた。

 コワランさんの祖父はAFPの取材に対し、18時間も飛行機で旅をした上に7時間も時差があるので普通ぐっすり眠っているはずで、夜中に散歩に出るとは考えにくいとの見解を示した。

 祖父はコワランさんに徘徊(はいかい)癖はまったくなかったと断言し、「軽度障害があり、臆病な女の子だ。とても怖がりでもある」と心配した。(c)AFP