香港デモ参加者らが異例の記者会見、民主主義求め政府を非難
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【8月6日 AFP】香港で、反政府デモに参加する覆面の若者3人が6日、異例の記者会見を開き、民主主義と自由、平等を求めるとともに、親中派の政治指導者らを非難した。
今回の抗議デモで多くの人が着用している建設作業用の黄色いヘルメットをかぶり、マスクで顔を隠した男性2人と女性1人は「人民による、人民のための」記者会見をうたい、「われわれは政府に対し、権力を国民に返還し、香港市民の要求に応じるよう求める」との声明を、英語と広東語で読み上げた。
これまでのデモには特定の指導者がいないことが多く、ソーシャルメディアやメッセージアプリを通じてオンライン上で企画されてきた。今回の記者会見は、デモ参加者らが公式の場で声明を発表する初の機会となった。
いかなる政党や政治団体にも所属していないとする3人は会見について、「この問題における政治的言説を政府側が独占していることに対抗する動きとなるのを目指している」と説明した。
会見の前日にはゼネストが展開され、交通まひが起こり、十数か所で衝突が発生した。(c)AFP