【8月9日 CNS】中国の電気通信普及サービスは、第13次5か年計画で定めた目標を前倒して達成した。現時点で、中国の村における光ケーブルと4Gネットワークの普及率はいずれも98%を超え、通信速度も農村と都市の「同ネット同速度」を基本的に実現している。

 甘粛省(Gansu)敦煌市(Dunhuang)で1日、「電気通信普及サービスとインターネットによる貧困補助検討会」と題する会議が開催された。中国・工業情報化部の張峰(Zhang Feng)チーフエンジニアは「中国の電気通信普及サービスは遠隔教育、遠隔医療、農村部の電子商取引などインターネットの応用と発展を促し、より多くの遠隔地の民衆が都市と農村の均等な公共サービスを受けられるようになった」と述べた。

 工業情報化部は、2015年末以降、5期に分けて通信電気サービスの普及を図ってきた。第1期から第3期までは光ケーブルを27省13万の村に通し、第4期と第5期には4Gの展開がメインとなり、3万6000か所の4G基地局を建設した。

 甘粛省においては、中央政府からの補助金19億1900万元(約288億円)に加え、民間資金54億元(約812億円)を投入し、全省の村のブロードバンド普及率を51.2%から2018年末の99%以上に引き上げ、貧困地域の通信インフラを大幅に改善した。

 次の段階では、電気通信普及サービスのサポート範囲を拡大し、需要のある20戸以上の農村で4Gネットワーク建設を進め、関連部門と連携し、農村や遠隔地の学校のインターネット接続を全面的に改善することで「インターネット+健全なる貧困補助」を展開するとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News