【8月5日 AFP】薬物違反による出場停止から14か月ぶりに復帰した競泳男子のライアン・ロクテ(Ryan Lochte、米国)が4日、全米選手権(2019 Phillips 66 National Championships)の男子200メートル個人メドレーで優勝した。

 35歳のロクテは1分57秒76をマークし、27個目となる国内タイトルを獲得。自身5回目の五輪となる2020年東京五輪出場に向けて、代表入りに名乗りを上げた。

 2位のシェーン・カサス(Shaine Casas、米国)と1秒07差だったロクテは「10年前はずっと楽だった」「2020年へ向けては、まだまだやることが多い」と話した。

 五輪で6個の金メダルを獲得しているロクテは、2016年のリオデジャネイロ五輪に出場した際、深夜まで酒を飲んでいただけにもかかわらず、強盗に遭ったという話をでっち上げて10か月の出場停止処分を受けると、その処分からの復帰後には、禁止されているビタミン剤の静脈注射を行っている写真をSNSに投稿し、今度は米国反ドーピング機関(USADA)から14か月の資格停止処分を科された。

 水泳から離れている間は、国内のリアリティー番組「セレブリティ・ビッグ・ブラザー(Celebrity Big Brother)」に出演。アルコール中毒の治療も行っていた。(c)AFP