【8月5日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタがあるジャワ(Java)島で4日、広域にわたる大規模な停電が発生し、約12時間続いた。インドネシア国営電力会社(PLN)によると、数か所の発電所が一時停止したことが原因だ。

 人口約3000万人の広大なジャカルタ都市圏では、停電により建物は暗闇に包まれ、新高速鉄道が一時的に運転中止に追い込まれるなど、数千万人が影響を受けた。

 ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)の運営会社によると、停電の発生時に乗客は安全に退避。また他の通勤列車への影響も出た。

 停電は、発生から約12時間後の午後11時(日本時間5日午前1時)ごろまでにジャカルタのほぼ全域で復旧した。同市はこれまでも停電に見舞われたことがあるが、4日の停電は異例の長時間に及んだ。

 PLNによると、この大規模停電はジャワ島西端にある主要発電所のガスタービンが故障し、さらに別の施設でもトラブルがあったために発生した。

 ジャカルタ市内の病院とスカルノ・ハッタ(Soekarno Hatta)国際空港は非常用発電機を使用し、停電の影響を免れた。(c)AFP