【8月5日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第10戦チェコGPは4日、ブルノ(Brno)でMotoGPクラス決勝が行われ、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)の王者マルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が優勝を飾り、キャリア通算50勝目を挙げた。

 雨のためスタートが45分遅れ、周回数も1周減らされて行われたレースでは、マルケスがドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)に2.4秒差をつけて今季6勝目をマークし、総合争いでも2位との差を63ポイントに広げた。

 26歳のマルケスは英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「ターン1に水たまりがあったので、最初からとても集中していた。しかしスタートを切り、自分のリズムを保っていくことに決めた」とコメントした。

「『ドビ(ドビツィオーゾの愛称)』が後ろにいるのが見えたから、とにかくプッシュし続けた」「とても幸せで、最高の週末」

 一方、昨年のチェコGPを制した33歳のドビツィオーゾは、1か月にわたる夏季中断前に行われた第7戦のカタルーニャGPと第8戦のオランダGP、第9戦のドイツGPで思わしくない結果に終わっていたが、この日は再び表彰台を獲得した。

 アルマ・プラマック・レーシング(Alma Pramac Racing)のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)は、チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)に競り勝って3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得。

 また、7度の総合優勝を誇るモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は6位に終わり、総合順位で首位のマルケスに120ポイント差をつけられている。(c)AFP