【8月4日 AFP】米大リーグ(MLB)のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が、3日に行われたシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)戦で4投手の継投によるノーヒットノーランを達成し、先発のアーロン・サンチェス(Aaron Sanchez)は新天地デビューを忘れられない勝利で飾った。

 トレード期限の7月31日にトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)からアストロズに加入したサンチェスは、6回までを無安打で投げ切り、後を継いだウィル・ハリス(Will Harris)、ジョー・ビアギニ(Joe Biagini)、クリス・デベンスキー(Chris Devenski)のブルペン陣も安打を許さず、快挙を達成した。

 アストロズにとっては、2015年にマイク・ファイアーズ(Mike Fiers)がロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)戦で達成して以来、球団12回目のノーヒットノーランで、継投での達成は2003年6月11日の試合以来となった。

 サンチェスは「良い第一印象を残したい一心だった」とコメント。2016年にはア・リーグの防御率1位に輝き、オールスターゲームにも選出されたサンチェスだが、今季は勝敗が付いた試合では13連敗中、両リーグ最多の14敗と結果を残せないまま、ブルージェイズから放出された。

 しかしこの日は、初回に2死から死球で走者を出したものの、その後は9人連続でマリナーズ打線を処理。4回と6回にも一つずつ四球を与えたが、結局安打は許さずに6奪三振で6回を投げ切った。

 そして、7回の頭からマウンドに上がったハリス、続くビアギニが無安打でつなぐと、4番手のデベンスキーは三者凡退の完璧な投球を披露し、最後はダニエル・ボーゲルバック(Daniel Vogelbach)を右飛に仕留めた。

 一方のマリナーズは、7月12日のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)戦でも2投手の継投でのノーノーを喫しており、それから1か月と経たずに再び無安打無得点を食らった。

 試合はアストロズが9-0で快勝した。(c)AFP