【8月4日 AFP】アイスランド南西部ガルズル(Gardur)近くの浜辺で2日夜、ゴンドウクジラ50頭が不可解な状況で打ち上げられ、うち20頭ほどが死んでいるのが見つかった。緊急救助隊が3日、明らかにした。同国では2週間前にも謎のクジラ大量打ち上げが起き、数十頭が死んだばかり。

 アイスランドメディアによると、緊急救助隊の到着前から、地元住民がクジラの救助活動を開始していた。緊急救助隊は、ボランティア約90人が徹夜でクジラに水をかけ続けていたと明らかにした。

 グリニッジ標準時(GMT)3日午前8時(日本時間同日午後5時)までに、生き残った全てのクジラを水深の深いところに戻すことができた。クジラを海に戻すには、満潮を待たなければならなかったという。

 アイスランド西部の浜辺でも先月、打ち上げられて死んだクジラ52頭が見つかっている。

 このように一度に大量のクジラが打ち上げられる理由はよく分かっておらず、専門家も頭を抱えている。磁場の干渉に原因を求める説や、ゴンドウクジラの群れはたとえ死地に導かれようと、一頭のリーダーに従い続けるからだという説もある。(c)AFP