【8月4日 AFP】インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)は3日、英カーディフ(Cardiff)のプリンシパリティ・スタジアム(Principality Stadium)で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がACミラン(AC Milan)と2-2で迎えたPK戦を5-4で制した。

 ユナイテッドはこれで、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)やインテル(Inter Milan)とも対戦したプレシーズンを6戦全勝で締めくくった。

 最後のPKを成功させたダニエル・ジェームズ(Daniel James)は、英2部のスウォンジー・シティ(Swansea City)から今夏加わった21歳のウェールズ代表。ジェームズはクラブ公式テレビのMUTVで「信じられない。きょうは難しい試合だったが、ビハインドから追いつく気持ちを見せることができた」「最後のPKをここカーディフで決めることができて、本当に格別だ」と話した。

「チームメートがすごく良くしてくれるし、一緒に楽しいプレシーズンを送れている。みんなとてもやさしいよ」「来週にはまた厳しい試合が待っている。チェルシー(Chelsea、イングランド・プレミアリーグ開幕戦の相手)戦も難しい試合になるだろうけど、僕らだって6戦全勝できたんだから、力はある」

 ユナイテッドはマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が個人技から先制点を奪取。軽い対応のDF2人をドリブルでかわし、シュートを放つと、これが相手主将のアレッシオ・ロマニョーリ(Alessio Romagnoli)に当たってゴールに入った。

 ミランも25分、好機をつくっていたスソ(Suso)のカーブをかけた絶妙なミドルシュートで同点に追いつくと、その後は相手守護神のダビド・デ・ヘア(David de Gea)に阻まれて2点目が遠かったが、迎えた60分、スソのクロスが最後は相手DFの頭に当たってオウンゴール。リバプール(Liverpool FC)では結果を出せなかったスソの活躍でミランが逆転した。

 しかしユナイテッドも72分、交代出場のジェシー・リンガード(Jesse Lingard)が元リバプールのGKホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)の守るゴールを破り、同点に持ち込んだ。

 そして迎えたPKでは、ミランとイタリア代表のレジェンド、パオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏の息子ダニエル(Daniel Maldini)のキックをデ・ヘアが止めると、最後はジェームズが決めて勝利を飾った。ただし、ICC優勝のタイトルはベンフィカ(Benfica)のものとなった。(c)AFP