【8月4日 AFP】19F1第12戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2019)は3日、予選が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が自身初のポールポジションを獲得した。

 フェルスタッペンはレース後、ポールポジション獲得については喜びよりもほっとした気持ちの方が強いとコメント。これまでGP通算7勝を記録し、その自信にあふれた態度やスピードには定評があったオランダ出身の21歳は、ついにキャリアのプロフィルにポールポジション獲得の実績を足せることに安堵(あんど)している。

「(今までポールポジション獲得がなかったことは)個人的にはそこまで気にしていなかった」というフェルスタッペンは「時間の問題だと分かっていた。運が必要なこともある」「もちろんミスをしてポールポジションを逃したことはあったけど、きょうは取れて非常に満足している」と語った。

 また、93度目の挑戦にしてついにポールポジションを獲得したことについて、何が最もうれしいか問われると、「みんながそういう(ポールポジションに関した)質問をしなくなることだよ!」と笑顔で答えた。

 レッドブルにパワーユニットを供給するホンダ(Honda)にとっては、ジェンソン・バトン(Jenson Button)が2006年のオーストラリアGP(Australian Grand Prix)で記録して以来のポールポジション獲得となった。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、勝負を分けたのはフェルスタッペンのドライバーとしての力が大きかったとしながらも、直近3戦で2勝をチームにもたらしているエンジンサプライヤーを称賛し、「ホンダのおかげだ。彼らなしではできなかった」「ここでポールを取れたのは信じられない。彼らにとっても素晴らしいことだし、最高のチームワークだった」とコメントしている。

 この日のフェルスタッペンは1分14秒572のコースレコードを記録し、2番手に続いたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)を0秒018上回った。僅差の3番手にはボッタスのチームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が入り、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)のフェラーリ(Ferrari)勢をそれぞれ4番手と5番手に抑えた。

 6番手以降は、レッドブルのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、ハース(Haas F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)の順で続いた。

「信じられないよ」と付け加えたフェルスタッペンは「週末を通してマシンの調子は良い。予選は常に厳しいレースになると覚悟しているものだが、僕たちは何とかやり遂げた」「だからチームに本当に感謝したい。マシンは予選で飛ぶように走っていたし、本当にすごかった。とても満足している」と続けた。

「まだレースが残っているし、結局はそれが一番大切なんだけど、きょうは自分にとって大きかった。本当に良い一日だったし、チームにとっても最高の一日だったと思う」 (c)AFP