先進国の「ごみ捨て場」にされるのはうんざり、アジアが受け取り拒否
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■カンボジア
カンボジアは7月、輸送用コンテナ内で発見された違法プラスチックごみ1600トンを米国とカナダに返送すると発表した。同国南西部シアヌークビル(Sihanoukville)に保管されていたコンテナのうち70個は米国から、13個はカナダから送られたものだった。
■スリランカ
スリランカの税関当局は7月、コロンボ港にほぼ2年間放置されていたコンテナ111個を英国に返送するよう命じた。コンテナには、遺体処理に使われた有害廃棄物や医療廃棄物の他、人の臓器なども入っていたが、金属資源と偽って不法に英国から輸入されていた。強烈な悪臭を放っていたため発覚したという。
2017年以降スリランカに輸入された疑わしいコンテナ241個のうち、130個はコロンボ港付近の自由貿易地域に運ばれており、海水および大気を汚染している。
■インドネシア
インドネシアは7月下旬、違法に輸入されたごみのコンテナ7個をバタム(Batam)島からフランスと香港に返送した。コンテナには家庭ごみ、プラスチックごみ、危険物などが含まれていた。
当局はさらに同港にあるごみが入ったコンテナ42個を米国、オーストラリア、ドイツに返送する許可を待っているところだ。
インドネシアは同月、210トンを超えるごみをオーストラリアに返送すると発表していた。このコンテナ8個はスラバヤ(Surabaya)で押収され、古紙が入っているとされていたが、プラスチックボトルやプラスチック容器、使用済みおむつ、電子機器や空き缶など家庭ごみが含まれていたという。
インドネシアは6月、米国にごみのコンテナ5個を返送している。(c)AFP