【8月3日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算3勝のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、股関節の手術を受けて6か月ぶりとなるシングルスへの復帰に近づいている。

 2016年リオデジャネイロ五輪以来となる兄ジェイミー(Jamie Murray、英国)とのペアで、シティ・オープン(Citi Open 2019)のダブルスに出場していたマレーは、2日の準々決勝でマイケル・ビーナス(Michael Venus、ニュージーランド)/レイブン・クラーセン(Raven Klaasen、南アフリカ)組に7-6(7-3)、6-7(6-8)、7-10で敗れた。

 長期離脱の後、今週からシングルスの練習を始めてコンディションを上げているマレーは、「良い調子だ」「練習は順調。身体的に何の問題もなく、かなり進歩している。とにかくあと10日くらい練習を続けて、様子を見ていく」と語った。

 1月に手術を受けた際にはキャリアが終わることも覚悟したマレーは、シングルスでは全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を最後に実戦から遠ざかっているが、今月12日に米シンシナティ(Cincinnati)で開幕するウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)で復帰する可能性を口にしている。

「準備が整ったと感じたら、出場するつもりだ。そうでないなら、ニューヨーク(全米オープンテニス<The US Open Tennis Championships 2019>)の後まで待つことになるだろう。だけど、これまでのところは問題ない」

 次週のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)では、スペインのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)とのペアでダブルスに出場する予定のマレーは、5セットマッチの四大大会(グランドスラム)をシングルスの復帰戦にすることは望んでいない。

 また、全米オープンの前週に行われるウィンストンセーラム・オープン(Winston-Salem Open 2019)の出場も除外しており、それよりも全米オープン後の大会を目標に定めることが望ましいとしている。

「グランドスラムの前週は大会に出場したことはない」「(シンシナティ大会については)5~6日前までに準備が整わなければ、おそらく欠場することになるだろう」

 元世界ランク1位で現在は同222位まで後退しているマレーは、グランドスラムでは2012年に全米オープンのタイトルを獲得し、2013年と2016年にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇を果たしている。(c)AFP/Jim SLATER