【8月3日 AFP】米大リーグ(MLB)の球場に設置されている測定ブースで、球速96マイル(154キロ)を記録したファンが2日、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)と契約を果たした。

 高校で野球部に所属しながらも大学ではプレーしていなかった23歳のネイサン・パターソン(Nathan Patterson)は、先月コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)戦を観戦した際に球場のスピードガン・チャレンジで剛速球を披露し、その動画が拡散された直後にアスレチックスとの契約にこぎつけた。

 パターソンは同日、自身のインスタグラム(Instagram)にアスレチックスとの契約書にサインする写真を投稿し、「このチャンスを与えてくれたアスレチックスに感謝している!」とのメッセージを添えた。

「これで物語は終わりじゃないし、始まりでもない。次の章を書き加えるところで、この旅にわくわくしている! これまで以上に集中し、一生懸命に練習していく時がきた。気持ちを切り替えて出発だ」

 報道によると、パターソンは米ナッシュビル(Nashville)で行われたマイナーリーグの球場でも96マイルの速球を投げており、昨年8月に再び真剣に野球をすることを考えていたという。

 パターソンがデンバー(Denver)でスピードガン・チャレンジに挑戦した際に、動画を撮影してツイッター(Twitter)に投稿したのは兄弟のクリスティアン(Christian Patterson)さんだった。

 クリスティアンさんは、「みんな、ロッキーズの試合に興奮していたら、兄弟がスピードガン・チャレンジに挑戦して96マイルを計測したんだ。MLB、彼と契約しようぜ!」とツイート。そして2日には「あれから2週間、彼は今やプロのアスリートになった」と投稿した。(c)AFP