【8月3日 AFP】(更新、写真追加)インドネシアで2日、人口の多いジャワ(Java)島の南方沖を震源とする強い地震があり、少なくとも4人が死亡し、4人が負傷した。国家災害対策庁が3日、明らかにした。また当局は津波警報を出していたが、数時間後に解除した。

 米地質調査所(USGS)によると、地震のマグニチュード(M)は6.9、震源は首都ジャカルタの南西にあるバンテン(Banten)州パンデグラン(Pandeglang)県ラブアン(Labuhan)から約150キロの場所で、深さは52.8キロ。

 国家災害対策庁は3日、強い揺れが起きた際に心臓まひで3人が死亡し、自宅から避難しようとした1人が転落して死亡したと発表。

 また負傷者数は4人で、200棟超の建物が被害を受け、家屋13戸が損壊したという。

 揺れのあった地域で撮影された画像では、建物の壁にひびが入り、れんがなどの破片が地面に散らばる様子が確認できる。

 インドネシア災害当局はマグニチュードを7.4とし、最大で3メートルの津波が発生する恐れがあると警告したが、津波の警報は約3時間後に解除した。

 同国では昨年12月、ジャワ、スマトラ(Sumatra)両島を隔てるスンダ海峡(Sunda Strait)で火山性の津波が発生し、400人を超える死者が出た。

 パンデグラン県の住民は、「地震が起こった時、家族を連れてすぐに外に飛び出した」と述べ、「昨年の津波のトラウマが残っている」と語った。

 また、ジャカルタでも地震で建物が揺れ、住民らが家を飛び出した。(c)AFP/Ganis Bungsu