【8月2日 AFP】英国で、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が就任後初めて迎えた下院補欠選挙の投票が1日に行われ、ジョンソン氏率いる与党・保守党の候補が欧州連合(EU)残留派の野党候補に敗れた。これにより、下院での与党側と野党側の議席数の差はわずか1議席となり、ジョンソン氏に打撃を与えた。

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 英西部ウェールズのブレコン・アンド・ラドノーシャー(Brecon and Radnorshire)選挙区で行われた今回の補欠選は、EU離脱(ブレグジット、Brexit)派で保守党員の現職と、残留派の自由民主党候補という分かりやすい二択となった。

 定数650の下院は、ブレグジットをめぐり党派を超えて分裂。命運を分ける投票時にも、造反や棄権が間々ある。

 今回の敗北により、ジョンソン首相は夏季休暇明けの来月3日に開会する議会で、難しい運営を迫られることになり、第2次世界大戦(World War II)後の英国史上最も重大な局面の一つを、数人の議員の気分に委ねざるを得ない状況に置かれた。(c)AFP/Isabel Infantes with Joe Jackson in London