【8月2日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相が2日、北方領土の択捉島を訪問した。日本政府は直ちに抗議した。

 メドベージェフ首相は、ロシア極東に位置するサハリン(Sakhalin)島の訪問に合わせて択捉島にも足を運び、報道陣を前に「これはわが国の領土だ」「これらの島々はサハリン州の一部だ」と述べ、従来の立場を強調した。

 これを受けて日本外務省は、メドベージェフ首相の択捉訪問は「極めて遺憾」と抗議。

「(ソ連およびロシアとは)70年以上を経た現在でも領土問題が未解決であり、精力的に平和条約交渉が行われている」「ロシア側には、平和条約締結問題を含め、今後の日ロ関係の前進のために建設的な対応を強く求めていく」との外相談話を発表した。(c)AFP