【8月2日 AFP】アフリカ南部モザンビークのフィリペ・ニュシ(Filipe Nyusi)大統領と、野党モザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)のオスフォ・モマデ(Ossufo Momade)党首は1日、画期的な和平協定に調印した。国営テレビが報じた。同国初の内戦の停戦から27年近くたっても続いていた軍事対立の正式な終結を目指す。

 調印式は中部ゴロンゴーザ国立公園(Gorongosa National Park)で行われ、生中継された。

 この協定により、昨年5月に死去したRENAMOの歴史的指導者、アフォンソ・ドラカマ(Afonso Dhlakama)前党首が開始した、長年にわたる和平交渉が実を結んだ。モザンビークは10月に総選挙も控えている。

 停戦後に政党に看板替えしてからも軍事部門を保持していたRENAMOは7月30日、協定の一環として軍事部門の武装解除に着手した。武装解除された戦闘員は、国軍や警察に配置される者もいれば、民間人として社会復帰する者もいる。

 専門家は、6日に首都マプトで最終的に主要合意が結ばれるまでの数日間が、合意の実効性にとって正念場になるだろうと警鐘を鳴らしている。(c)AFP/Joaquim Nhamirre