【7月31日 AFP】香港の大規模な民主派デモに参加し、暴動罪で起訴された数十人が31日、現地の裁判所に出廷した。被告らは28日に香港の高級住宅地で起きた、デモ参加者らと機動隊の数時間にわたる衝突に加わったとされている。

 ほとんどの被告らは、落ち着いた様子で順番に裁判官の前に歩み出た。裁判官は起訴内容を読み上げた後、保釈を許可した。

 香港では30日夜、デモの参加者44人が暴動罪(最高刑は禁錮10年)で起訴されたことが発表されると、間もなく民主派支持者らと警察との間で新たな衝突が発生した。

 支持者らは31日朝の開廷前にも裁判所の前に集まり、激しい風雨にさらされながらも怒りの声を上げた。「正義の人々を解放しろ」「暴徒などいない、暴政があるだけだ」「香港を取り戻せ」「革命のときだ」といったシュプレヒコールが起きた。

 起訴状によると、被告の44人の職業は、学生、教師、看護師、航空会社勤務のパイロット、理容師、調理師、電気技師、建設労働者から無職の人まで多岐にわたり、年齢もばらばらだ。これは民主派運動がいかに幅広く支持されているかを表している。(c)AFP