【7月31日 AFP】(更新)中国の文化観光省は31日、台湾への個人旅行の許可を8月1日から中止すると発表した。現在の中台関係が理由だとしている。

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 これまでの仕組みでは、中国47都市の住民は団体ではなく個人で台湾旅行の許可を申請することができた。

 しかし同省は、「現在の中台関係に鑑み」1日から許可証の発行を一時中止すると発表した。

 2016年に蔡英文(Tsai Ing-wen)氏が台湾総統に就任して以降、蔡氏が率いる与党・民主進歩党(DPP)は台湾を中国の一部とする「一つの中国」原則の承認を拒否しており、中台関係は急速に悪化している。

 これを受けて中国側は、中台当局間交流の停止、軍事演習の強化、経済的圧力の拡大の他、台湾の同盟国と国交を樹立し台湾との断交を促すなどして、台湾への締め付けを強めている。(c)AFP