【7月31日 AFP】米メキシコ国境をまたいで遊べるピンクのシーソー3台が29日、お披露目された。対メキシコ国境に全長約3200キロに及ぶ壁の建設を計画するドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対する率直な批判として、米カリフォルニア州の学者2人が設置した。

 シーソーは米ニューメキシコ州サンランドパーク(Sunland Park)とメキシコ北部シウダフアレス(Ciudad Juarez)を隔てる国境フェンスに設置され、両側の子どもから大人までが一緒に遊べるようになっている。

 考案したのは、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)のロナルド・ラエル(Ronald Rael)教授(建築学)と、サンノゼ州立大学(San Jose State University)のバージニア・サンフラテッロ(Virginia San Fratello)准教授(デザイン)。

「シーソーの壁」のアイデアを10年間温めていたラエル氏は、「壁は米メキシコ関係における文字通り支点となり、両側の子どもと大人が一方で起こった行動がもう一方に直接影響を与えるということを認識し、有意義な形でつながった」と述べた。

 シーソーの動画や写真は30日、ソーシャルメディア上でトレンド入り。トランプ政権が移民政策を厳格化する中で実現したアイデアを大勢が称賛した。(c)AFP