【7月31日 AFP】日本競馬史に残る名馬として知られ、種牡馬としても国内外で人気だったディープインパクト(Deep Impact)が、頸椎(けいつい)の骨折により安楽死となった。17歳だった。

 拠点の社台スタリオンステーション(Shadai Stallion Station)によると、ディープインパクトは首の痛みで手術を受けたが、その後のレントゲン検査で重傷であることが判明。回復の見通しが立たないことから安楽死の判断となった。社台スタリオンステーションも、国内外で親しまれるスターホースの死に「突然の出来事で誠に痛恨の極み」と話している。

 ディープインパクトは2004年にデビューし、通算14戦12勝。2008年には殿堂入りも果たした。

 主戦ジョッキーとして騎乗し、勝利を共にした武豊(Yutaka Take)騎手は、ディープインパクトの死にショックを受けており、予定していた飛行機をキャンセルして牧場へ直行したことを明かした。

 馬房で手を合わせてきたという武騎手は「ボクにとって、本当に特別な馬。空を飛ぶような走りはボクしか知りません。ただただ、ありがとうの気持ちを伝えました」と話している。(c)AFP