【7月31日 AFP】世界最大のスマートフォンおよびメモリチップメーカーである韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)が31日発表した2019年4~6月期決算は、半導体市場の低迷と日韓の貿易問題により、純利益が前年同期比53%減の5兆1800億ウォン(約4760億円)となった。

 営業利益は同56%減の6兆6000億ウォン(約6060億円)、売上高は同4%減の56兆1300億ウォン(約5兆1500億円)だった。

 サムスングループ(Samsung Group)の主力子会社であるサムスン電子はここ数年、度重なる逆風にもかかわらず記録的な利益を上げてきたが、現在は世界的な半導体チップの供給増に伴う価格下落に苦しんでいる。

 日本政府が韓国の半導体・スマートフォンメーカーにとって重要な化学製品の輸出規制を強化したことも、サムスン電子の主要製品に影響を及ぼすとみられている。

 このうち、フッ化水素ガスとフォトレジストはメモリーチップの製造に欠かせない化学物質。フッ素化ポリイミドは高機能テレビや、スマートフォンのディスプレーに使われている。(c)AFP