【7月31日 AFP】スーダン中部の町で高校生5人を含む6人が殺害されたことに抗議し、同国各地で生徒たちがデモを行う中、当局は30日、国内すべての学校に無期限の休校措置を命じた。

 スーダン中部の町アルオベイド(Al-Obeid)で29日、抗議デモを行っていた高校生5人を含む6人が殺害された。これを受けて首都ハルツームでは、制服姿の生徒数百人がデモを行い、「生徒の殺害は、国家の滅亡」とシュプレヒコールを上げたり、国旗を振ったりした。

 生徒たちによるデモは、首都の他の場所や首都以外の複数の都市でも行われた。

 デモ隊と住民によると、アルオベイドで行われた燃料とパンの不足に対する抗議デモでは、スナイパーによる狙撃などで、高校生5人が死亡、60人以上が負傷した。

 デモ隊とつながっている医師らは30日夜、「頭を撃たれた」傷が原因で、6人目の死者が出たと明らかにしたが、高校生かどうかは明らかにしなかった。

 デモ隊は、準軍事組織「即応支援隊(Rapid Support Forces)」が高校生らを射殺したと非難している。

 当局は30日、国内すべての学校に休校措置を命じた。

 デモ隊指導部は今月、軍事評議会と権限分割を盛り込んだ合意案に署名。30日に合意内容の細部について詰めの協議を行うことになっていた。しかし高校生らの殺害を受けて、デモ隊指導部は30日の協議を中止した。(c)AFP/Haitham El-Tabei and Jay Deshmukh