【7月31日 AFP】コンゴ民主共和国東部の主要輸送拠点であるゴマ(Goma)で、新たなエボラ出血熱感染者が確認された。同国の保健当局者が30日、明らかにした。エボラ熱の死者数は1790人に上っている。

 ゴマでエボラ熱への感染が確認されたのは2人目。同市は200万人以上の人口を抱える湖畔都市で、ルワンダとの国境に近い。

 保健当局によると、新たな感染者は、北東部の地方部出身の男性で、13日にゴマに到着した後、エボラ熱と診断された。

 同国では、地方部を中心に、保健当局への不信感と民兵による暴力事件により、エボラ熱拡大阻止の取り組みが繰り返し阻害されている。

 今月には、バスでゴマに到着した牧師がエボラ熱と診断され死亡し、人口密度の高い同市でエボラ熱への感染が急速に拡大するのではとの懸念が生じていた。

 30日に発表された統計によると、コンゴでの昨年8月以降のエボラ出血熱による死者は1790人に達した。世界保健機関(WHO)は今月中旬、今回のエボラ熱流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言。この宣言は、最も深刻な疾病流行のみを対象としたもので、発令はまれ。(c)AFP