【7月31日 AFP】(更新)韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、北朝鮮は31日、「複数の正体不明の飛翔(ひしょう)体」を発射した。北朝鮮は先週、米韓合同軍事演習を計画する韓国政府への警告としてミサイル2発を発射したばかり。

【図解】北朝鮮のミサイル

 聯合ニュースは韓国軍合同参謀本部の情報として、「飛翔体は東部沿岸の咸鏡南道(South Hamgyong Province)虎島(Hodo)半島から発射された」と伝えた。

■発射されたのは弾道ミサイル2発

 その後韓国軍は、発射されたのは弾道ミサイル2発だったと発表した。韓国軍合同参謀本部当局者はAFPに対し、2発の弾道ミサイルは高度30キロで約250キロ飛行し、日本海(Sea of Japan 韓国では東海 East Sea)に落下したと語った。

 北朝鮮は今回の発射についてコメントを出していないが、米首都ワシントンに拠点を置く保守派シンクタンク「センター・フォー・ナショナル・インタレスト(Center for the National Interest)」のハリー・カジアニス(Harry Kazianis)氏は、今回の発射は、米韓が共同軍事演習をやめなければ北朝鮮は「緊張を徐々に高めていく」という警告だと指摘する。

 カジアニス氏は、来週始まる米韓合同軍事演習の前後にも北朝鮮はミサイルを発射すると予想し、北朝鮮が米本土を射程に収め得る大陸間弾道ミサイル(ICBM)や長距離ミサイルの発射に踏み切るかどうかが焦点だと述べた。(c)AFP