【7月31日 Xinhua News】米プロバスケットボール協会(NBA)と中国ネット大手の騰訊控股(テンセント、Tencent)は29日、5年間の協力延長を発表した。テンセントは引き続き2025年まで、NBAの中国での独占的デジタルメディア公式協力パートナーとして、NBAの試合の生中継やオンデマンド配信、ショート動画を含む全面的な観戦・交流体験を中国人ファンに提供する。

 NBAとテンセントの協力パートナー関係は2009年に始まり、2015年には5年間に及ぶ協力パートナー協定を交わした。テンセントはモバイル端末やPCなどのデジタルメディアプラットフォームで、各シーズンの試合の生中継やオリジナル番組をファンらに提供した。双方はさらに、ゲームやソーシャルメディア、オフラインイベントで幅広い協力を行った。2018~2019シーズンには4億9000万人のファンがテンセントのプラットフォームを通じてNBAの試合の生中継や動画番組を視聴した。この数字は2014~2015シーズンの3倍近くとなった。2018~2019シーズンの決勝戦第6戦の生中継は2100万人以上のファンが視聴し、中国デジタルメディアでのNBA視聴者数史上最多の試合となった。

 新しい協力期間、テンセントは引き続き傘下の「騰訊網」と「騰訊スポーツ」「騰訊ニュース」「騰訊動画」の各チャンネル、インスタントメッセンジャー「QQ」、チャットアプリ「微信」(ウィーチャット)、ミニ動画アプリ「微視」などのデジタルメディアやソーシャルプラットフォームを通じ、中国人ファンに試合の生中継やオンデマンド配信、ショート動画配信などのサービスを提供する。またテンセントとNBAは新型の広告商品・サービスやファン向けのミニプログラムなど多くの分野で協力する。テンセントはそのコアコンピタンス、消費者事業運営での経験やソリューションを生かし、ファンのすそ野を広げ、NBAの世界のファンにさまざまな体験やサービスを提供する。

 NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は「テンセントはNBAの中国での展開でかけがえのない役割を演じている。」「テンセントの広大なユーザーと人気のプラットフォームはバスケットボールの普及に極めて重要だ」と述べた。

 テンセントの劉熾平(マーティン・ラウ)総裁は「NBAとテンセントの今回の協力深化は双方が数年にわたる連携で収めた成功を新たな高みへと押し上げるものだ」「多様なプラットフォームや業態の連動、新技術というわれわれの強みを生かし、より優良なスポーツコンテンツと持続的な体験刷新で、中国人ファンによりよいサービスを提供し、バスケットボールというスポーツの躍動をみんなと分かち合い、前向きで向上心あるライフスタイルをより多くのユーザーにもたらしたい」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News