【7月30日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領批判の急先鋒(せんぽう)として知られる野党勢力指導者で、収監中のアレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(43)は29日、刑務所内で「毒物」にさらされた可能性があると述べ、自らの写真を公開した。

 反政府デモに対する弾圧が続く中、無許可デモを呼び掛けたとして先週収監されたナワリヌイ氏は、刑務所から搬送された先の病院で撮影した写真を公開した。ナワリヌイ氏の顔は全体がむくみ、特に目の周辺がひどく腫れ上がっていた。

 アレルギーの既往歴はないというナワリヌイ氏は自身のブログで、夜間に顔や耳、首が熱くうずいて目が覚め、「毒物にさらされたかもしれない」と思ったと明かした。29日朝に起床した際には顔が腫れ上がり、両方のまぶたが「卓球の球ほどの大きさ」に膨れ上がっていたという。

 病院に運ばれ、ステロイド剤で治療を受けると腫れが治まったものの、現在は「酒を1週間飲み続けている」人のように見えると、ナワリヌイ氏は述べている。

 ナワリヌイ氏は、地元警察も同氏の姿を見たときに「衝撃を受けていた」ことから、地元警察に対する疑いを除外し、自分が監房にいないときに何者かが侵入したのではないかと訴えた。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO