【7月30日 AFP】サッカー元イタリア代表MFのダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)は29日、アルゼンチン1部リーグのボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)で入団会見に臨み、ファンにお披露目された。

 18年間所属したイタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)に別れを告げ、ボカと1年契約を結んだデ・ロッシは、象徴的な本拠地として知られるラ・ボンボネーラスタジアム(La Bombonera Stadium)でプレーするのが待ちきれないと語った。

 ボンボネーラのファンの前に現れ、ローマ時代と同じ背番号16のユニホームを手渡されると、デ・ロッシは熱狂的な声援を浴びた。

 欧州でプレーするサッカー選手にメッセージがあるか問われたデ・ロッシは、「サッカーを愛し、情熱に満ちた素晴らしいスタジアムが好きなら、こうした経験を諦めることは絶対にすべきじゃない」と答えた。

 国内リーグを33回制し、南米の大陸選手権に当たるリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America)でも6度の優勝を誇っているボカは、アルゼンチンだけでなく南米の中でも最も成功したクラブチームの一つだ。

 2006年のW杯(World Cup)の優勝メンバーで、イタリア代表として117試合に出場したデ・ロッシは「目標はチームと同じ。リベルタドーレス杯と国内リーグで優勝したい。聞いた話では、このチームはすべてのタイトルを狙っているらしい」と語った。

 ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏やワルテル・サムエル(Walter Samuel)氏、カルロス・テベス(Carlos Tevez)ら、ボカ出身の多くの選手がイタリアで成功したのに対し、デ・ロッシはボカでプレーする最初の主要なイタリア人選手となった。

 デ・ロッシは「刺激的な雰囲気の中で」プレーするのが楽しみだと話し、「私は24時間をサッカーにささげているから、刺激こそが一番重要。サッカーに取りつかれているというか、溺れている感じだ。さめてしまうところには行きたくない」と続けた。(c)AFP