【7月30日 AFP】米歌手リル・ナズ・エックス(Lil Nas X、20)によるカントリー・トラップ音楽のヒット曲「オールドタウン・ロード(Old Town Road)」が29日、米ビルボード(Billboard)のシングルチャートで17週連続となる1位を獲得し、最長記録を更新した。ポップ音楽界に旋風を巻き起こした勢いは現在も続いている。

「オールドタウン・ロード」は動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」で注目を集めた後、4月にアリアナ・グランデ(Ariana Grande)の「セブン・リングス(7 Rings)」に代わってビルボードのトップに立ち大衆に浸透。その後もジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)やテイラー・スウィフト(Taylor Swift)ら大物を抑え、1位を守ってきた。

 ビルボードのシングルチャートは音楽界で最も注目の集まるランキング。過去最長だった16週連続1位は、マライア・キャリー(Mariah Carey)とR&Bグループ「ボーイズⅡメン(Boyz II Men)」が1995年の「ワン・スウィートデー(One Sweet Day)」で樹立し、ルイス・フォンシ(Luis Fonsi)、ダディー・ヤンキー(Daddy Yankee)、ジャスティン・ビーバーが2017年の「デスパシート(Despacito)」で並んでいた。

 インターネットミーム(インターネット上で模倣や共有を通じて広まる動画や画像、またはその題材となる行動や表現)を熟知するリル・ナズ・エックスは、自身の曲を巧みに素材に使って動画を制作し、1位獲得以降も「オールドタウン・ロード」のリミックス版を次々と公開。カントリー歌手の大御所ビリー・レイ・サイラス(Billy Ray Cyrus)と共演した最も有名なバージョンがビルボードチャートを飾っている。(c)AFP/Maggy DONALDSON