【8月3日 CNS】中国・深セン(Shenzhen)の皇岡(Huanggang)税関は、福田(Futian)出入国ゲートで、1人の児童が隠し持っていた高級腕時計4個と時計用アクティベーションカード10枚、計約25万元(約386万円)相当を発見・押収した。児童は、これらの商品は他人から委託され、国境を越えて持ち込もうとしていたことを認めた。

 児童は7月9日午後、学生カバンを背負い、福田出入国ゲートを通り抜けようとした時、こわばった表情が税関係官の注意を引き、検査対象となった。係官が検査するため近づくと、抵抗して逃げようともした。税関のシステムでデータを照合すると、児童がこれまでに複数回、電子製品を不法に持ち込もうとした記録を発見した。

 税関係官の説得と指導により、児童はズボンの股の部分に隠し持っていた高級時計フランクミュラー(Franck Muller)4個と靴の中に隠し持っていた高級時計ウブロ(HUBLOT)用アクティベーションカード10枚を差し出した。

 税関は、旅行客に対して、持ち込み可能な物品は自身で使用することが前提でかつ合理的な数の範囲に限り、範囲を超えた部分については輸出入品として税関で申告を行い、税関検査を受けるよう呼び掛けている。蔵匿、偽装、虚偽の申告などの方法で税関検査を逃れ、納税すべき物品を国境を越えて輸送、持ち込み、郵送などした場合、密輸入として法的責任を負わねばならないとしている。(c)CNS-南方日報/JCM/AFPBB News