【7月29日 AFP】カンボジアのフン・セン(Hun Sen)首相は29日、中国から「数万点」もの武器を購入したことを明らかにした。中国との武器取引の詳細を公表するのはまれ。数日前に同首相は、中国軍艦が同国の海軍基地を使用することを許可する密約が結ばれたとの報道を否定していた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、カンボジア南西部シアヌークビル(Sihanoukville)近郊のリアム(Ream)海軍基地に中国の軍艦停泊や武器保管を許可する協定の草案について報道。数か月前からのうわさを裏付けるかのような格好となった。

 フン・セン首相はこの報道を繰り返し否定し、「中傷」だと非難したが、中国の武器売却の詳細について異例のレベルまで踏み込んで言及。「追加で武器数万点の購入を命じた」と明らかにした。購入した武器の種類については説明しなかったが、「現在船で輸送されている」という。

 同首相はさらに、これまで中国から購入した武器の総額は2億9000万ドル(約315億円)に上り、これに加えて今年は4000万ドル(約43億円)を費やしたことを明らかにした。(c)AFP