【7月29日 AFP】(更新)先週末も新たな抗議デモが開催された香港について、中国政府は29日、香港政府への支持を表明し、「暴力的で非合法な行動を罰する」ことが最優先されると述べた。

 香港の抗議デモをめぐり、異例の記者会見を開いた国務院(内閣に相当)の香港・マカオ事務弁公室(Hong Kong and Macao Affairs Office)の楊光(Yang Guang)報道官は、「香港のあらゆる層が暴力に対して明確に反対し、抵抗する」ことを望むと発言。

 楊報道官は、「少数の過激派」による暴力が香港の繁栄と安定を大きく損ない、香港に適用されている「一国二制度」の原則の「根幹とぶつかっている」と批判した。

 また、窮地に立たされている香港の林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官と、デモ参加者らに対し過度の武力を行使していると非難されている警察部隊を「強く」支持すると表明した。

 さらに同弁公室の徐露穎(Xu Luying)報道官は、「香港が今最優先すべき任務は、法に従って暴力的で非合法な行動を罰し、社会秩序を可能な限り早く回復し、良好なビジネス環境を維持すること」にあるという見方を示した。(c)AFP