【7月28日 AFP】台湾で来年行われる総統選で、最大野党・国民党(KMT)の公認候補となった韓国瑜(Han Kuo-yu)氏(62)が28日、台北郊外で開かれた党大会で演説し、総統選は「スリリングな戦いとなる」と檄(げき)を飛ばした。

 親中派候補の韓氏は来年1月の総統選で、中国と距離を置く与党・民主進歩党(DPP)の現職、蔡英文(Tsai Ing-wen)氏から総統の座の奪取をもくろむ。

 韓氏は、党大会会場で満員の聴衆を前に、来年の総統選は中国との和平か危機かを選ぶ選挙になると述べ、「礼儀正しい紳士的な競争ではなく、中華民国(台湾)と台湾の次世代の生死がかかった、心臓が高鳴るスリリングな戦いとなるだろう」と宣言。

 さらに「今後4年間のわが国の命運を懸けて、台湾の人々は神聖な決断を下す。中華民国を守るのか、それとも滅ぼすのか…台湾海峡での危機か、両岸での平和かを選ぶことになる」と呼び掛けた。

 また韓氏は、蔡氏の国内政策を批判し、「経済で奇跡を起こす」と誓った。(c)AFP