【7月27日 AFP】モロッコ北部沖で、サハラ以南のアフリカ諸国から数隻の船で地中海を横断してスペインに向かおうとしていた移民242人が、モロッコ海軍に救助された。同国の国営マグレブ・アラブ通信(MAP)が26日、伝えた。

 同通信によると、救助されたのは、ゴムボート数隻に乗っていた女性50人と子ども12人を含む移民242人。ボートに何らかの異常が発生したという。救出された移民のうち、体調が優れない人たちは港に搬送された。

 国際移住機関(IOM)によると、今年に入ってからこれまでに推定1万5000人以上の移民がアフリカからスペインに到達。このうち1万2000人が地中海を横断してスペイン入りしているが、200人以上が途上で死亡している。

 欧州連合(EU)は昨年、欧州への移民流入を阻止する目的で、モロッコ政府に人身売買対策費として1億4000万ユーロ(約170億円)を支援している。(c)AFP