【7月27日 AFP】(更新、写真追加)フィリピン北部のバタネス(Batanes)州で27日朝、地震が相次いで起きた。米地質調査所(USGS)によると、中でも揺れが強かったのはマグニチュード(M)5.4と5.9の2つで、その後、少なくとも3回の余震があった。現地の町長によると、これらの地震で8人が死亡し、約60人が負傷した。津波警報は発令されなかった。

 最初の地震が起きたのは、まだ多くの人が眠っていた午前4時15分(日本時間同5時15分)ごろで、それから4時間もしないうちに2つ目の大きな地震が起きた。

 バタネス州は、国内最大のルソン(Luzon)島の北にある人口の少ないバタン諸島(Batan Islands)から成るフィリピン最北の州。フィリピンのメディアは、倒壊した家屋、道路の亀裂、損傷した教会の映像を伝えた。

 同州イトバヤット(Itbayat)の町長は、「われわれはいつも台風に見舞われるので、住宅は強風に耐えられるよう石造りになっているが、これほどの地震に対する備えはなかった」と語った。(c)AFP/Ron LOPEZ