米独禁当局、Tモバイルとスプリントの合併を承認
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【7月27日 AFP】米独占禁止規制当局は26日、米携帯通信3位TモバイルUS(T-Mobile US)と同4位スプリント(Sprint)による260億ドル(約2兆8000億円)規模の合併を承認した。
合併は、業界上位2社のベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)とAT&Tに対抗する強力な業界3位の事業者を設立し、第5世代(5G)移動通信網の整備を加速させることを目的としている。しかし、消費者団体は競争の抑制と価格上昇を招くとして、合併に反発している。
当局は、スプリントのプリペイド式携帯事業を衛星放送大手ディッシュ・ネットワーク(Dish Network)に売却することを承認の条件としている。ディッシュは通信事業の新会社を設立する。
ドイツテレコム(Deutsche Telekom)の子会社であるTモバイルと、ソフトバンクグループ(SoftBank Group)傘下のスプリントは、合併は消費者にとって有益だとしている。
Tモバイルのジョン・レジャー(John Legere)最高経営責任者(CEO)は、合併によって「かつてなく大規模で強力な競合企業」が誕生し、「国内で最も変革的な5Gネットワーク、低価格、高品質、比類ない価値、数千人の雇用を提供する」と述べた。同氏は合併で誕生する新会社のCEOを務める。
レジャー氏は電話会議でアナリストらに、規制当局の承認手続きは間もなく終わり、合併は今年中に完了するとの見通しを示した。(c)AFP/Rob Lever