【7月26日 AFP】通信大手ソフトバンクグループ(SoftBank Group)は26日、「人工知能(AI)革命」の加速を目指し、1080億ドル(約11兆7000億円)規模の新ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SoftBank Vision Fund 2)」の設立を発表した。

 同グループでは、2017年に設立した「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」に続くファンドについて長らく構想してきた。第1弾は、米配車サービス「ウーバー(Uber)」やシェアオフィスを運営する「WeWork」といった主要なIT系新興企業に出資してきた。

 今回発表されたファンド第2弾には、ソフトバンクグループが380億ドル(約4兆1000億円)を出資。その他、アップル(Apple)やマイクロソフト(Microsoft)などの米IT大手、台湾の富士康科技集団(フォックスコン、Foxconn)、日本のさまざまな銀行、英スタンダード・チャータード(Standard Chartered)銀行、カザフスタン国立銀行(National Bank of Kazakstan)なども参加する。

 ソフトバンクはプレスリリースの中でビジョン・ファンド2について、「テクノロジーを活用して市場をリードする成長企業への投資を通じ、AI革命を持続的に加速することを目的としている」と説明した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は25日、ソフトバンク幹部がマイクロソフトに対し、約75社の企業にマイクロソフトのクラウドプラットフォームへの移行を勧めると約束したと報じていた。

 事前報道では、ファンド第1弾に多額を出資していたサウジアラビアもファンド第2弾に参加するとみられていたが、発表された出資者の中にその名前はなかった。(c)AFP