【7月26日 AFP】米軍は25日、密入国ほう助や麻薬絡みの犯罪に関わった疑いで海兵隊員16人を逮捕したと発表した。

 16人は対メキシコ国境から約90キロ北方に位置するカリフォルニア州の海兵隊基地キャンプ・ペンドルトン(Camp Pendleton)の第1海兵師団に所属していた。米軍によると、さらに別の海兵隊員8人も麻薬犯罪への関与の疑いで聴取を受けている。

 海兵隊のケンドラ・モッツ(Kendra Motz)報道官によると、16人に掛けられた容疑はさまざまで、全員が密入国ほう助の容疑で逮捕されたわけではないという。

 今月には別の事件でも、米海兵隊員2人がメキシコ人不法移民の密入国をほう助したとして逮捕されている。2人は報酬8000ドル(約87万円)でメキシコ人3人を車の荷台に乗せ米国に入国させようとしたが、国境を越えておよそ10キロの地点で検挙された。

 モッツ報道官によると、この時逮捕された海兵隊員2人の事件で今回16人が逮捕された事件が明らかになった。双方の事件で逮捕された海兵隊員は全員キャンプ・ペンドルトンの第1海兵師団に所属していたという。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は不法移民流入の阻止を訴えているが、米軍によると逮捕された16人は国境警備に派遣された兵士ではないという。(c)AFP