【7月26日 AFP】アルゼンチンのボクサー、ウーゴ・サンティジャン(Hugo Santillan)選手が25日、前週に行われたWBCラテンアメリカシルバーライト級王座決定戦での負傷が原因で死亡した。

 ボクシング界では、23日にもロシアのマキシム・ダダシェフ(Maxim Dadashev)選手が同様の形で命を落としており、サンティジャン選手の死はそれからわずか2日後の出来事だった。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス北部にあるサンニコラス(San Nicolas)で20日、エドゥアルド・アブレウ(Eduardo Abreu、ウルグアイ)選手との10回戦に臨んだ23歳のサンティジャン選手は、引き分けに終わったこの試合中、異常がありそうな様子をみせてはいなかった。

 しかし判定が発表されると倒れて意識を失い、病院の関係者によれば、搬送先で頭部外傷によって腫れた脳の圧迫を減らす手術を受けたという。死因は心臓発作だった。

 サンティジャン選手は5週間前に試合を行ったばかりで、このときはアルテム・ハルチュニャン(Artem Harutyunyan、ドイツ)選手との10回戦に敗れている。

 サンティジャン選手の戦績は19勝(8KO)6敗2分けで、KO負けを2度喫している。

 2015年にプロに転向したサンティジャン選手は、翌年9月には南米スーパーフェザー級の王者になったが、その4か月後に行われた自身初となる防衛戦に敗れた。

 一方のダダシェフ選手は、19日の夜に行われたスブリエル・マティアス(Subriel Matias、プエルトリコ)選手との一戦で負った脳の損傷が原因で、28歳の若さで亡くなっていた。(c)AFP