【7月25日 AFP】熱波に見舞われている欧州で24日、ベルギーとドイツ、オランダの3か国での国内最高気温記録が更新された。各国では暑さのピークに向け気温が上昇しており、鉄道輸送に影響が出ている他、遊泳中の水死事故が相次いでいる。

 ベルギーでは、クライネブローゲル(Kleine-Brogel)基地で国内最高気温となる39.9度を観測。1947年6月に観測された記録を塗り替えた。

 ドイツでは、西部ガイレンキルヒェン(Geilenkirchen)で40.5度を観測し、これまでの国内最高気温40.3度を上回った。

 オランダでは、南部のギルゼ・レイエン(Gilze-Rijen)基地で38.8度を観測し、75年前の記録を更新した。

 欧州が熱波に見舞われるのはここ1か月足らずで2度目で、気候変動の問題に改めて関心が集まっている。23日にはフランス各地の都市で史上最高気温の記録を更新。ワインの主要産地ボルドー(Bordeaux)では41.2度を記録した。

 フランスの首都パリでは25日、暑さがピークに達する見通しで、同市の史上最高気温である40.4度の記録が70年以上ぶりに破られると予想されている。26日以降は暑さが和らぎ、降雨がある見込み。

 英気象庁(Met Office)によると、英国でも25日に暑さがピークを迎え、2003年8月にケント(Kent)州フェイバーシャム(Faversham)で観測された38.5度の国内最高気温を超えると予想されている。

 英鉄道会社ネットワークレール(Network Rail)は、熱波への対応として、列車の速度を落として運行すると発表。フランスの鉄道でも減速運転の措置が取られた。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT