【7月25日 AFP】米連邦取引委員会(FTC)は24日、交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)に対し、プライバシー侵害を理由に、過去最高額となる50億ドル(約5400億円)の制裁金を科した。制裁金は広範な和解の一環で、同社はさらに情報管理やサイト監視の体制刷新を求められた。

 FTCによると、今回の制裁金は消費者のプライバシー侵害で企業に科されたものとしては過去最高額で、米政府が違反行為に関して科したものとしても過去最高の部類に入る。

 しかし和解内容については、FTCの委員5人のうち民主党所属の2人が、消費者を危険にさらすフェイスブックの商慣行を抑制するのに不十分であるとして、反対に回った。

 フェイスブックは和解により、独立選考委員会が指名するプライバシー委員会を取締役会内に設立することが求められる。また、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)と従業員らは、同社がプライバシー規定を順守していることを示す証明書をFTCに対して四半期ごとに提出するよう義務付けられる。

 さらにフェイスブックは、製品・サービス・慣行を新たに導入したり、改訂したりする際には事前にプライバシー監査を行う必要がある。これは、同社傘下のサービスであるワッツアップ(WhatsApp)とインスタグラム(Instagram)にも適用される。(c)AFP/Rob Lever