【7月24日 Xinhua News】中国と日本のバーチャル・シンガー10「人」以上が19日夜、上海の黄浦江沿いにあるメルセデス・ベンツアリーナで初の共同公演を行い、1万人近くの観客を魅了した。

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 同公演は中国の動画配信サービス企業、嗶哩嗶哩(bilibili、ビリビリ)の2019年度オフラインパーティーイベント「ビリビリ・マクロ・リンク」の初日に開かれた。

 公演のクライマックスでは、日本の「初音ミク(Miku Hatsune)」と近年中国で高い人気を誇る「洛天依(ルォ・テンイ、Luo Tianyi)」がコラボを披露した。

 「初音ミク」は2007年に公開され、少女歌手というポジションを確立した。「洛天依」は2012年の夏に登場し、年齢設定は「初音ミク」に近い。両者の電子音楽と音声合成技術はいずれもヤマハが開発した「VOCALOID(ボーカロイド)」のソフトウエアに基づいている。

 同日登場した「洛天依」と仲間の一部キャラクターデザインは中国の若者のイメージに沿っており、女性だけでなく男性キャラもいる。上海禾念信息科技が版権と運営権を所有している。

 今回の公演のメインボーカルやゲストはいずれもバーチャル・シンガーやバーチャル・パフォーマーであり、実際の人間ではない。面白いのは、最新の「3Dホログラム技術」によりバーチャル・キャラクターが舞台上に登場していることである。観客はオリジナルの楽曲を聴く以外に、自身の目で直接バーチャル・シンガーのダンス、衣装、表情などを楽しむことができ、バーチャル・シンガーは中国語や日本語で感情を表現し、観客と交流できる。(c)Xinhua News/AFPBB News