【7月24日 AFP】 ポルトガル中部の山岳地帯で20日に発生した大規模な山火事は、23日までにほぼ鎮火した。夜間に降った雨が消火活動を助けた。

 山火事が発生したのは首都リスボンの北東約200キロにある森林の多いカステロブランコ(Castelo Branco)県。防災当局によると、完全に鎮火させるため1100人近くの消防隊員が活動を続けている。

 欧州連合(EU)の欧州森林火災情報システム(EFFIS)は、この火事でこれまでに少なくとも7000ヘクタールが焼失したとしている。

 ポルトガルの公共救急サービスINEMによると、20日の火災発生以降、数人の消防隊員を含む41人が負傷した。ほとんどが煙を吸ったことによる負傷だった。21日には、山火事からトラクターを守ろうとして重度のやけどを負った農民がリスボンの病院に搬送された。

 複数の小さな村が予防措置として避難したが、被害を受けた家屋の数はまだ分かっていない。当局は、火災の原因が放火だった可能性を視野に調べを進めている。(c)AFP/Levi FERNANDES