【7月25日 Xinhua News】中国国家衛生健康委員会計画司の毛群安(Mao Qunan)司長は22日の記者会見で、電子たばこの有害性を重視すべきだと呼びかけた。同委員会は現在、関係部門と電子たばこ規制に関する研究を進めているとし、立法措置を講じて電子たばこを規制する計画を明らかにした。

 毛氏は研究の結果として、電子たばこから発生するエアロゾルには有毒・有害物質が多く含まれ、電子たばこの添加物にも健康リスクが存在することが分かったとした。また、多くの電子たばこ製品でニコチン濃度の表示が不明瞭なため、使用者の過剰摂取につながりやすくなっていると指摘した。電子たばこの器具にも電池爆発、液漏れ、高温によるやけどなどの危険性があるとした。

 中国疾病対策予防センターが発表した「2018年中国成人たばこ調査」によると、中国の電子たばこ使用率は低水準にとどまっているが、2015年と比べると、「電子たばこを聞いたことがある」「使用したことがある」「現在使用中」とした調査対象者の割合はいずれも高まった。中でも「現在使用中」とした調査対象者の割合は約2倍になった。また、若者が使用する割合は相対的に高く、15~24歳のグループの割合が最も高かった。 

 毛氏は「国際的な研究が示しているように、電子たばこの使用は、青少年が従来型の紙巻きたばこの使用に乗り出すことにつながりやすく、喫煙者の低年齢化を加速させる。電子たばこの器具の危険性、青少年の健康・行為・習慣への悪影響を考えると、電子たばこを厳しく規制することが不可欠だ。一般の人々、保護者、青少年が電子たばこの有害性に対する認識を高めること、特に保護者と学校が監督を強化し、青少年が電子たばこに接触する可能性を減らすことに期待している」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News