【7月24日 CNS】女子テニスの名選手で、四大大会(グランドスラム)で通算2回の優勝経験を持つ李娜(Na Li、リー・ナ)氏が20日、正式に国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りを果たした。

 現役時代に2度のグランドスラム制覇を含む女子ツアーのシングルスで通算9勝を挙げ、世界ランキングで最高2位まで上った李氏は、「すでに殿堂入りしている254人とともに、これからもテニスに貢献していきたい。ファンの方々が私を支えてくれたことに感謝しています」と語った。

 殿堂入り式典開始前に行われた記者会見で、李氏は「堅実に努力を重ねれば、あと5年から10年で中国は再びグランドスラム制覇を果たす選手も出てきます」と話した。

 現役引退後の李氏が果たした貢献は、多くのテニス関連の書籍を出版し続けただけでなく、今でも中国のテニス界を激励、指導をしていることだ。同氏の成功により中国のテニス熱は盛り上がりをみせ、コート、試合、ファンが増加し、関心も高まった。

 李氏は自身の今後について、青少年の育成に注力することを望んでいると明かし、「人生の第一段階は走り終えました。次はテニスを愛する子どもたちの手助けをすることです。私の夢はテニスが好きな青少年たちが楽しく学べる練習環境をつくり、楽しめるようにしてあげることです」と語った。

 中国IT業界トップの騰訊(テンセント、Tencent)が運営する騰訊体育(Tencent Sports)は現在、李氏のコート内外の行動や生活を記録した「娜は私です」という記録映像を製作中で、近日中に発売する予定となっている。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News